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虫歯について

こんにちは!
医療法人社団SED 汐入駅前歯科

歯科衛生士の吉田・神田・阿部です。

寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
体調に気をつけてお過ごしください。

 

今回は「チョコレートを食べるとむし歯になりやすいか」についてお話しします。

 

皆さん、むし歯がどのようにしてできるかご存知でしょうか。

一般的には、甘いものの食べすぎやお口の中に汚れが溜まっているとできると言われています。
どちらもむし歯ができる原因ですが、むし歯はいくつかの要因が重なってできます。

 

では、まずむし歯ができる仕組みについてお話ししていきます。

むし歯は、「砂糖」「虫歯菌」「時間」「歯質」が原因でできます。

砂糖を摂取し、それをエサにお口の中に元々いるむし歯菌が活発になり

時間と共に歯質が溶かされていき穴があいてしまいます。それがむし歯です。

次に今回のテーマ「チョコレート」についてです。
チョコレートは甘いものの代表的な食べ物ですが、チョコレートだけがむし歯の原因ではありません。

砂糖が含まれているお菓子、キャンディやケーキ、クッキーなどもむし歯の原因になります。

では甘いものを食べなければいいのでは?

確かに、甘いものを摂取しなければむし歯のリスクは減ります。
ですが、時には食べたくなる時もあります。
食べ方に注意すれば食べても大丈夫です。

 

ここで1つクイズです。
Q.チョコレート(板)を食べる時は、どちらの方がむし歯になりにくいと思いますか?

①1度に食べきる

②一欠片ずつ食べる

 

 

答えは「①1度に食べきる」です!
なぜ、一欠片ずつより1度に食べきる方が良いのでしょう。

 

少しずつ食べた方がお口の中に甘いものが残らないし、

むし歯菌にエサを与えなくていいと思いますよね?

 

違います!

その食べ方こそがむし歯のリスクを上げる食べ方なのです!
1度に食べきるより、一欠片ずつ食べる方が食べきるまでに時間がかかります。

その間ずっとお口の中のむし歯菌にエサを与え続けていることになります。

このダラダラ食べがむし歯のリスクを増強させているのです。

チョコレートに限らずおやつを食べる時はきっちり時間を決めて

ダラダラ食べにならないように気をつけましょう!
また、食後の歯磨きもとても大切です。 

 

 

次に、「虫歯」についてお話していきます。

 

●虫歯とは  

むし歯(虫歯)とは、ミュータンス菌などのむし歯(虫歯)原因菌が出す酸によって、歯のカルシウムが溶かされて歯がもろくなり、歯に穴が開いてしまうことです。

むし歯(虫歯)は歯周病と同じように、重症になるまでは自覚症状が少ないため自分では気づきにくいことが特徴です。

 

●虫歯を放置していたらどうなってしまうのか?

 

虫歯を放置していたらどうなってしまうのかご存じでしょうか?

虫歯があるのは分かっているけれど、怖い、忙しいなどの理由でそのままにしてしまう方は少なくありません。

 

小さな虫歯であれば、1回で治療終了となります。
虫歯が大きく、銀歯などの詰め物にする必要がある場合だと、治療回数が増えます。
虫歯は放置すればするほど、1本あたりの治療回数がかかります。

更に神経まで虫歯が達すると、虫歯菌の出す毒により痛みが生じま

す。
痛みが強いと歯の周りだけでなく、顎の広い範囲、頭痛までしてくることもあります。

顎の骨に膿が溜まったのち、細菌が副鼻腔の粘膜にまで感染し、副鼻腔炎を起こすことがあります。
また顎の骨を通じて骨髄に細菌が感染してしまうと、骨髄炎になることもあります。
さらに怖いのは、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気に関係してくることもあります。

●虫歯は自然治癒するのか? 

虫歯は自然治癒によって治ることもあります。
しかし、自然治癒するのは初期段階の虫歯で痛みがあるような進行している虫歯は自然治癒することはありません。

進行している虫歯を放置すると、より激しい痛みに変わったり、悪化してしまいます。
放置したままにしてしまうと将来的に抜歯が必要になったりします。

手遅れになる前に、できる限り早く治療を受けることが大切です。

 

⚫︎なぜ虫歯は自然になおらないのか
虫歯は感染症として分類されますが、身体の免疫機能が適切に機能しません。
エナメル質や象牙質に感染した虫歯菌は、免疫細胞などによって排除することができません。

そもそも虫歯の原因とはなんなのかご存知でしょうか?

 

「虫歯の原因」についてお話していきます。

 

★ 虫歯の原因とは

① 細菌
お口の中にはミュータンス菌という虫歯菌が常在しています。

この虫歯菌は糖を分解した際に酸を作り出します。
この酸によって歯の表面が溶かされ続けてしまうと虫歯になってしまいます。

② 糖質

虫歯菌は糖分を餌にして酸を作り出します。

③ 歯の質

歯の質が元々丈夫な人ほど虫歯菌が作り出す酸に強く、虫歯になりづらいです。

時間

上記の3つの要素が重なる時間が長ければ長いほど、虫歯になりやすくなります。

 

このように虫歯の原因には①細菌②糖質③歯の質④時間が関係しています。

では次にそれぞれの対処法についてお話していきます。

 

★ 対処法

①細菌 

お口の中に存在する虫歯菌は磨き残し(プラーク)を住処にしているため、毎日の歯ブラシでプラークを落とし虫歯菌の数を減らすことが大切です。

また、歯ブラシだけでは全体の60%しか汚れが落とせないと言われているので、歯と歯の間のお掃除はフロスや歯間ブラシを使うことをおすすめします。

また、毎日の歯ブラシだけでは落とすことのできない細かい汚れは歯科医院でのクリーニングで落とすようにするといいでしょう。

 

糖質

虫歯菌は糖分を餌にして酸を作り出すので、糖分を取る量に気をつけましょう。

また、取る量だけではなく取り方も大切です。

糖分がお口の中に残っている時間が長ければ長いほど虫歯になりやすいです。
例えばコップ1杯のジュースを1分で飲み切るのと、1時間かけてだらだら飲み続けるのでは後者の方が虫歯菌が酸を出し続けてしまうため虫歯になりやすいです。

お菓子や甘いジュースを摂取する際はだらだら食べ、だらだら飲みに注意しましょう!

 

③ 歯の質

元々歯の質が強い方や弱い方それぞれいらっしゃいます。

元々歯の質が弱い方は歯ブラシを頑張ってやっていたり、糖分の摂取を気をつけていてもどうしても虫歯になりやすいです。

元々歯の質が弱い方は普段使用する歯磨き粉をフッ素濃度が高いものを使用したり、歯科医院でのフッ素塗布で歯の質を強化すると虫歯になりづらいです。

時間

いつもお口の中に食べものが入っている状態だと、虫歯のリスクは高くなります。

時間を決めてのお食事や、食事と食事の間にお口を休める時間を作るのも重要です。

 

 

このように虫歯にならないためには、普段の歯ブラシや食事に気をつけることが大切です。

 

また、歯科医院でのプロフェッショナルケア(定期検診)に通うことも虫歯予防として大切になります。

よく噛んだり、間食の内容を工夫したりすることでも虫歯菌の活動を防ぐことが可能です。

当院ではクリーニングの際に歯磨き指導や虫歯予防のフッ素を塗布することができますのでぜひ一度検診にいらしてみて下さい。

お待ちしております! 

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