インプラント、入れ歯、ブリッジの違いについて
こんにちは、医療法人社団SED 管理栄養士の小山です。
汐入駅前歯科では、トリートメントコーディネーター
として情報提供や、患者様が
より良い治療をご選択頂けるようなサポートを行っております。
今回は患者様か
らご質問を頂く機会もある、「インプラント、入れ歯、ブリッジの違い」についてお話いたします。
○どんな時に必要な治療ですか?
まず、この3つの治療方法はどういった場合に必要なものかご存知でしょうか?
実は、どれも「歯を抜いた後」に必要
な治療なんです。
例えば、後ろから二番目の歯がひどい虫歯でもう使えないので、抜いたとします。
そうすると歯と歯の間に1本分、隙間が空いてしまいます。
そのままでは噛めない部分もありますし、長い間放置していると、隣の歯が傾いて寄ってきてしまうこともあります。
1本無くなった歯をそのまま何もせず、放置しておくと、ドミノ倒しのように周りの歯もだんだん駄目になってしまいます。
そうならない為にも、無くなった歯を補う処置をします。
その代表的な3つの選択肢が「インプラント・入れ歯・ブリッジ」です。
では、それぞれどういった特徴があるのでしょうか。
メリット、デメリットを挙げながらご紹介いたします。
- インプラントについて
「インプラント」という単語自体は、広告やテレビなどでよく耳にしますよね。
インプラントは、無くなった歯の部分にネジを埋め込み、1本の独立した歯として植える治療方法です。
自費診療のため費用はかかりますが、その分、ご自身の歯に一番近い使い心地が特徴です。
周りの歯にも負担を掛けないので、他の歯の健康面的にも良い治療方法になります。
○インプラントのメリット
・自分の歯がそのまま生えてきたかのような快適な使い心地
・本来の歯に近い力で噛む事ができる(約90%程度)
・食べ物の味や感触がよくわかる
・ご自身の歯に近い見た目
・周囲の歯に負担をかけない
・顎の骨が痩せるのを防ぐ
○インプラントのデメリット
・外科手術が必要になる
・自費診療なので、価格が高い
・治療期間が長くかかる
・全身疾患や健康状態によっては治療ができない場合がある
- 入れ歯について
歯を失った部分を補う方法として、恐らく一番広く知られているのが入れ歯ではないでしょうか。
全部の歯が並んでいる、大きな入れ歯を想像される方も少なくないと思います。
もし一本だけ歯を失った場合は、そこへ合わせた一本分だけの小さな入れ歯も作る事が出来ます。
入れ歯は針金がかかるので、見た目的に気になる方もいらっしゃるかもしれません。
その場合には、針金の代わりにレジンの材料で支えを作った、ノンクラスプデンチャーをお勧めしています。
自費診療になりますが、ほとんど入れ歯と分からない仕上がりになります。
入れ歯とバレたくないけれど、インプラント治療には抵抗のある方にもお勧めです。
○入れ歯のメリット
・健全な歯をほとんど削らずに済む
・保険内の治療の中では、一番周りの歯に優しい治療方法
・治療が比較的短く終わる
○入れ歯のデメリット
・支えになる両端の歯に負担をかける
・慣れるまで違和感がある
・自分の歯より強く噛めない(約30%程度の力)
・場所によっては、金属の針金が見えてしまう
・喋りにくさを感じることがある
- ブリッジについて
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、3本分繋がった大きな被せものを入れる方法です。
他の詰め物と似た感覚・見た目で入れる事ができるので、初めて歯を失った方にも抵抗感の少ない治療になります。
保険の場合は金属のみですが、自費診療のジルコニアでは更に自然な仕上がりになります。
その代わり、両隣の歯を大きく削る必要があるため、どちらか片方の歯が健康な場合にはあまりお勧めできません。
健康な歯を削ることで痛みが出たり、場合によっては神経を抜かなければいけなくなるリスクがあります。
また真ん中の歯と歯ぐきの間には汚れが溜まりやすいため、歯間ブラシなどでしっかりとケアをする必要があります。
○ブリッジのメリット
・固定式なので違和感が少ない
・他の詰め物に近い見た目
○ブリッジのデメリット
・両隣の歯を大きく削る
・装着後も、両隣の歯に負担を掛ける
・口の中が不衛生になりやすい
- まとめ
歯を失った場合の3つの方法についてご紹介いたしました。
それぞれ特徴も異なっているので、実際に治療をされる際は担当の先生とよく相談しながらご選択頂けますと幸いです。
続いて、インプラントを始めたい方へ当院の治療の流れをご説明いたしますので参考になれば幸いです。
汐入駅前歯科 トリートメントコーディネーター湯本です。
➀当院では無料カウンセリングを実施しています。
まずはお電話でご予約いただき我々、トリートメントコーディネーターがお話をお伺いし、同日に理事長である山口が診察いたします。
インプラントの手術の際は専門医による静脈麻酔も行う事が可能なのでこの際にご相談ください。
おタバコは禁煙いただくとインプラントの持ちがよくなります。
➁インプラントを行うにあたって、まずは歯周病治療を行います。インプラントを入れた後も歯周病のような状態になります。インプラント周囲炎と言ってインプラントを支えている周囲の骨を溶かしてしまいます。これは歯周病と同じで重度にならないと症状が出ません。最終的にはインプラントが揺れてきて抜け落ちてしまいます。長持ちさせるためには、まず入れる前に歯周病菌を清掃しておく必要があります。
③歯根が割れていたり抜かなければならない歯が残っている方は、抜歯と同日にソケットプリザベーションを行います。ソケットプリザベーションとは、抜歯後は骨吸収といて必ず高さが低くなってしまうので抜歯部位に人口骨を入れ骨の回復を待ちます。その抜歯した場所の骨吸収を防ぐことができるので、インプラント手術当日に骨を入れなければならない可能性が低くなります。
④その後、2か月ほど待ちCTを撮影して骨の状態を見ます。
ここでインプラントの埋入スケジュールを立てます。骨が出来ているかどうか確認する為、正確な見積もりはこの時にお出しいたします。
⑤それからもう2か月待って、インプラント手術を開始します。
インプラント手術の前一週間以内に衛生士による清掃を行い、万全の口腔内の状態に致します。
術前投与の化膿止めのお渡しいたしますのでしっかりとご説明いたします。
⑥いよいよインプラント手術当日です。
時間は約一時間三十分ほどを予定しています。
手術終了後、確認の為のレントゲン写真を撮り鎮痛剤をお渡しします。
以下、インプラントの手術後の注意事項です。
・手術日当日は何もご予定は入れない事をオススメしています。
・手術したところは、2週間の間いっさい歯磨きができなくなります。そのかわりにコンクールといううがい薬を使います。
・抜糸は1週間後に行います。
・手術したところは気になりますが、あまり舌などでいじらない様にしてください。
・手術日より2週間後からやわらかい歯ブラシが使えるようになります。それまでは、手術した場所に歯ブラシをあてないでください。それ以外の場所は歯ブラシで行って下さい。
・基本的に手術部位は、1か月後よりいつもの方法でのブラッシングが可能となります。
・手術当日はあまりうがいをしないでください。うがいを頻繁にしますと血が止まりにくくなります。
・麻酔は2、3時間持続しますが、さめると徐々に痛みを感じると思いますがあまり痛む時は鎮痛剤を服用してください。また痛みが無くても、鎮痛剤以外の薬は身体に変調が無い限り服用してください。
・お風呂は軽く体を流す程度かシャワーにして下さい。
・1週間ほどお酒、タバコ、激しい運動は避けてください。
⑥1週間後、抜糸のご予約をとります。
⑦骨とインプラント体の癒着を待ち3、4か月後、上部の上物を付ける段階に入ります。
まず少しだけ切開しインプラント体についているネジを大きい物に取り換えます。
⑧1週間後、抜糸を行います。この際に患者様専用の型取り用のトレイを作成するため、型取りを行います。
⑨1週間後、専用のトレイを用いてシリコンで最終的な型取りを行います。
⑩2週間後、インプラントの上部を入れます。
これで終わりではありません。3か月に一度のメンテナンスを行う事でインプラント歯周炎を防いでいきます。
保証の条件でもありますので長くても6ヵ月に一度はメンテナンスでお通い頂くことをオススメしています。
インプラントをお考えの方に少しでも役に立てば幸いです。