保険の補綴物と自費の補綴物の違い
こんにちは。
汐入駅前歯科常勤歯科医師の熊谷です。
新年度が始まりました。新しい環境で活動されている方々も多いのではないでしょうか。
私たちも新年度が始まり、より一層、皆様のお口のケア、治療、情報提供していきたいと思います。
さて、今回のテーマは保険の補綴物と自費の補綴物です。補綴物とは、虫歯の治療や根の治療が終わった後に詰めたり被せたりするもののことを指します。
そして詰め物や被せ物には保険治療と自費治療で種類が異なります。
保険の補綴物とは、銀の詰め物、被せ物です。
自費の補綴物は、セラミックの詰め物、被せ物です。
保険治療では銀歯を使うのが一般的です。保険のため費用が掛からず治療することができます。
しかし、銀歯を歯に着けるための接着剤としてセメントが使用されていますが、セメントは年数経過とともに少しずつ劣化し、初めはぴったりの銀歯と歯の間に隙間が生じてきます。その結果、隙間から細菌が入り、虫歯が再発します。
再発した場合、歯を削る範囲は広がり神経を犯し、神経がなくなった歯は、もろくなり、最終的に抜歯になる場合が多くなってきます。
また銀歯は審美的な問題があったり、金属アレルギーの方の使用が困難だったりと問題があります。
自費治療のセラミックを使用します。
自費治療のため保険治療より費用が掛かります。
しかし、セラミックを歯に着けるために使用する接着剤は歯に密接に接着し、年数経過しても、劣化しません。セラミックの表面は滑沢なため、歯垢が付きにくく虫歯リスクは低くなります。また金属を使用しないため審美的回復、金属アレルギーの方も使用できます。
皆さんは詰め物、被せ物を選択される際に重要視することは何でしょうか。
健康面、機能性、虫歯再発リスク、耐久性、審美性、長期的な健康、生活の充実度、外見の美しさ、生活で感じるストレスなど、どの治療を選択するかで将来のお口の状態、身体の状態が変わります。
日本人は60歳以降、急激に歯を失っていき80歳を過ぎると残っている自分の歯は平均9本と言われています。歯を失うのを防ぐには0歳~60歳の間にどのような処置、生活をしたかが鍵です。自分の歯が20本以下になると食事に影響が出ると言われています。
生涯において食べられるものではなく、食べたいものを食べられる食生活を送りましょう。
私たちも皆様の豊かな生活のお手伝いをさせていただきます。
健康寿命を全うするためにより良い治療を選択していきましょう。