MRCスタート親御さんのマインドセット30日【 1日目 】
1日目:「どうしてうちの子は歯並びが悪いんだろう??」
歯並び相談にいらっしゃる親御さんの多くが「遺伝だから仕方がない」
と言います。本当に遺伝なのでしょうか?
「遺伝」ならどうにもできない事、コントロールできない事って考えてしまい、本当は原因があってその原因を解決すれば良くなれる、っていう思考が止まります。
その原因というのが実は歯並びを悪くしているだけではなくて、わが子の他の身体の成長も止めている事実、しかも子どもの時にしか成長できない大切なものを失っていることを子育て中のほとんどの親御さんが知らないことに、医療人として大きな責任を感じていて、マイオブレイス小児矯正を選択していただいた皆さんとは直接お話ができるため、正しい情報をお伝えしたいと考えています。
私も現在8歳、小学校2年生のやんちゃな男の子の子育て真っ只中です。
実はうちの子も幼稚園の年少までは「口呼吸」でした。
当時の写真です。一見、口を閉じているように見えますがよく見ると微妙に上下の唇が開いている「隠れ口呼吸」、唇からスキマ風が入っています。
「お口ぽかん」は誰が見ても口呼吸とわかりますが、隠れ口呼吸は見落としがちです。
わが子も口呼吸を鼻呼吸に改善するにつれて彼の行動が変わり、子育てが本当に楽になりました。
歯並びは遺伝ではありません。
時代と共に歯並びが悪くなってきた歴史があります。
縄文時代: 頑丈な体つきで、顔立ちが彫り深く、歯並びが整っていた。
鎌倉時代: 箸の使用が一般化し、前歯の摩耗が減少したことで出っ歯の人が増えたが、歯並びはまだ乱れていなかった。
江戸時代: 食文化の発展で柔らかい食べ物が増え、咀嚼に顔の筋肉をあまり使わなくなったため、顎骨が小型化(小顔化)。その結果、歯が並びきらず歯並びが乱れる人が増えたとされる。
つまり生活環境の変化とともに顎が小さくなっていき、歯並びも悪くなっています。
特に日本人は口呼吸が定着してしまっている国民であることが顎の骨が育たない大きな一因になっていると言われています。
日本人がどれだけ口を開けているか?次の2本の動画をみると明らかです。(衝撃映像です!ぜひご覧ください。)
オリンピック陸上100mの外国人のファイナリストは100mを9秒台で走り切った直後も口を閉じて
鼻呼吸をしている。一方全日本選手権の陸上100mのファイナリストはスタート前から口を開いて口呼吸をしている。
https://youtu.be/DdcuskJ-gxU?si=c5QOFUIv46n0U0b0
https://youtu.be/1WgPDYXitJU?si=mf3h-emioCdtKlYz
口呼吸は「日本国民病」であり、国も「小児口腔機能発達不全症」(しょうにこうくうきのうはったつふぜんしょう)という病名を新たに作り対策に本腰を入れ始めました。
対象となるのは口呼吸をはじめとしたお口の機能が発達していない「病気ではないが健康ではない子供達」です。
なぜ国が本腰を入れ始めたかというと口呼吸の子供たちがこのまま大人になると病気がちな大人が増えるからです。
国は将来の国民医療費がさらに増加していくことを懸念しています。
次回は「口呼吸」が成長期の子どもの脳に与える影響と実害についてです。
ぜひご覧ください。