MRCスタート親御さんのマインドセット30日【 3日目 】
3日目:「脳と上顎骨が育たない原因」
20年以上幼稚園の園医として子供たち歯科検診をしてきて実感することがあります。それは一年一年歯並びが悪い子供たちが増えていて、しかも重篤化していることです。
歯並びが良い子は2割、悪い子が8割です。
その一方で虫歯がある子どもはほとんどいなくなりました。
下の表は国が6年ごとに行っている調査結果ですが、12歳児一人当たりが経験したことがある永久歯虫歯の本数の平均はひとり当たり0.3本しかないんです。
とても良いことですよね。
これは親御さんが毎日家庭でしっかりお子さんの歯磨きをしている事、定期的に歯医者で虫歯予防のメンテナンス(クリーニングとフッ素塗布)をご受診頂いている事、フッ素入りの歯磨き剤を使っていただいているなど複合的な虫歯予防効果の大きな成果です。
歯並びに話を戻すと、歯並びが良い子と悪い子の違いっていったい何なんでしょうか?
実は、、、2割の良い子は口を閉じて鼻で息をしている、
たったこの違いだけなんです。口閉じている子は舌が上あごについています。
やってみるとわかりますが舌が上あごについてると舌が邪魔して口で息ができない。
唇を閉じて鼻で息をしている子供はみんな舌が上あごについています。
「唇を閉じて舌が上あごについて鼻で息をする」この違いだけなんです。
これをオーラルポスチャーといいます。
生まれてから小学校に入るまでの6年間でオーラルポスチャーを身に着けることができたか、できなかったか、この違いなんです。
オーラルポスチャーを身に着けた子は鼻で呼吸をしている、オーラルポスチャーが身につかなかった子は口で呼吸をしている。
では呼吸が子どもの身体の中でどんな違いを生んでいるのでしょうか?
次回は「口呼吸をしていると脳が育たない理由」です。ぜひご覧ください。