歯固めはいつから使い始めるのが正解?おしゃぶりとの違いと選び方を解説
赤ちゃんの成長には楽しいこともあれば、ちょっとした悩みもつきものです。
その中でも「歯ぐずり」と呼ばれる時期には、歯固めが頼れるアイテムとして活躍します。
この記事では、歯固めの役割や使い方、おしゃぶりとの違い、安全で安心な選び方について分かりやすく解説します。
横須賀汐入駅前の当院では小児歯科と小児矯正を通じてお子さまの成長をサポートさせていただきます。
赤ちゃんの健やかな成長のヒントにしていただければ幸いです。
■ 歯固めとは
歯固めは、赤ちゃんが乳歯の生え始めに経験する「歯ぐずり」を緩和するために使われるおもちゃやアイテムです。
乳歯が生える際、歯茎がむずむずしたり、腫れたり、痛みを伴ったりすることがあります。
この不快感から赤ちゃんが泣いたり機嫌が悪くなったりすることを「歯ぐずり」と呼びます。
歯固めを噛むことで、歯茎を刺激し、不快感を和らげる効果が期待できます。
また、赤ちゃんの顎の発達を促し、離乳食や固いものを噛む練習にもつながります。
近年では、知育玩具のような要素が組み込まれたデザインのものも多く、赤ちゃんの興味を引く工夫が施されています。
■歯固めは「いつから」「いつまで」使えばいい?
〇いつから使うべきか
歯固めの使用開始時期は、乳歯が生え始める少し前が一般的です。赤
ちゃんの成長には個人差がありますが、乳歯が最初に生え始めるのは生後6カ月ごろが多いとされています。
この時期には、以下のようなサインが現れることがあります。
・よだれが増える
・口に手やおもちゃを入れたがる
・機嫌が悪くなる
・口周りを触る
これらのサインが見られたら、歯固めを準備するとよいでしょう。
〇いつまで使うべきか
歯ぐずりが収まり、赤ちゃん自身が興味を示さなくなったタイミングで使用をやめることが一般的です。
歯固めの使用終了時期に明確なルールはありませんが、乳歯がすべて生えそろう2歳から3歳ごろまでが目安とされています。
■歯固めとおしゃぶりの違いは?
歯固めとおしゃぶりは、どちらも赤ちゃんが口に入れるアイテムですが、目的や効果が大きく異なります。
〇歯固め
歯固めは「噛む」ことを目的としています。歯茎の刺激により、不快感を軽減し、顎や歯の発達を助けます。また、固いものを噛む練習としても役立ちます。
・使用目的
歯ぐずりの緩和、顎の発達促進
・デメリット
清潔を保つ必要があり、誤飲や素材の安全性に注意が必要
〇おしゃぶり
おしゃぶりは「吸う」ことを目的としています。吸う行為は赤ちゃんに安心感を与え、眠りを促す効果があります。
・使用目的
心の安定、入眠のサポート
・デメリット
長期間の使用は、歯並びや噛み合わせに悪影響を与える可能性がある
このように、それぞれの特徴を理解して、適切に使い分けることが大切です。
■「安心」「安全」な歯固めの選び方は?歯固めの種類と選ぶ際のポイント
歯固めには、形状や素材によっていくつかの種類があります。それぞれにメリットがあるため、赤ちゃんの好みや用途に合わせて選びましょう。
〇リング型歯固め
リング型の歯固めは、赤ちゃんが小さな手でも簡単に握れる形状が特徴です。丸みを帯びた形が多いため、安全性も高いです。赤ちゃんが初めて使う歯固めとして選ばれることが多く、持ち運びにも便利です。
・おすすめポイント
初期の歯ぐずりに適しており、軽量で赤ちゃんが扱いやすい設計。
・注意点
片面だけに噛む部分がある場合、裏表を間違えやすいので気を付けましょう。
〇冷却タイプ歯固め
冷蔵庫で冷やして使用する歯固めは、歯茎の炎症を冷却によって和らげる効果があります。冷たい感触が赤ちゃんにとって新鮮で、興味を引きやすいという利点も。
・おすすめポイント
冷たさが不快感を軽減するため、特に歯ぐずりがひどい赤ちゃんに最適。
・注意点
冷凍庫で冷やしすぎると、赤ちゃんの歯茎を傷つける恐れがあります。また、素材が破損しないよう取扱説明書をよく確認してください。
〇知育玩具タイプ
色や形がユニークで、歯固めとしての機能だけでなく、感覚遊びをサポートするデザインのものがあります。歯ぐずりを和らげるだけでなく、赤ちゃんの手先や視覚、聴覚の発達を助ける知育要素がプラスされています。
・おすすめポイント
音が出たり、触感が異なったりするパーツが組み合わさったものは、赤ちゃんの興味を長時間引きつけることができます。
・注意点
構造が複雑な場合、細部の掃除が難しいことがあるため、清潔に保つ工夫が必要です。
〇自然素材タイプ
木製や天然ゴム製の歯固めは、シンプルでナチュラルなデザインが特徴です。環境に優しい素材を選びたい保護者に人気があります。
・おすすめポイント
できるだけ自然で出来たものを使用したい、化学物質による製品を避けたい場合に最適。木製の場合は木の香りや触感が赤ちゃんに新しい感覚を与えます。
・注意点
木製品は水分を吸収しやすいため、消毒や清掃方法をしっかり確認しましょう。
■歯固めを使う上での注意点・使用前にチェックするポイント
赤ちゃんが安心して歯固めを使えるように注意することもあります。
〇破損や劣化
歯固めは頻繁に噛まれるため、細かい傷や破損がないかを定期的に確認してください。
特に素材が削れて飲み込まれる可能性がある場合は、新しいものに交換しましょう。
〇清潔さ
赤ちゃんは頻繁に歯固めを口に入れるため、使用前後にしっかり洗浄する習慣をつけましょう。
洗浄可能な製品かどうかも事前に確認が必要です。
■歯固めを安全に使うための工夫
〇使用環境を整える
歯固めを使うときは、赤ちゃんが誤って落とさないよう、ベビーチェアやマットの上で使用させると安心です。
〇複数の歯固めを用意する
赤ちゃんの気分や成長に応じて、いくつか異なるタイプの歯固めを用意すると便利です。
使い分けることで、赤ちゃんの飽き防止にもつながります。
■歯固めと赤ちゃんの成長の関係
歯固めは、単に歯ぐずりを和らげるだけでなく、赤ちゃんの成長に多くのメリットをもたらします。
〇顎の発達促進
歯固めを噛む行為は、顎の筋肉を鍛え、噛む力を養う基礎となります。
将来、食べ物を噛む力や発音の発達にも良い影響を与えます。
〇五感の刺激
色鮮やかで多様な触感を持つ歯固めは、赤ちゃんの視覚や触覚を刺激します。特に音が鳴るタイプは聴覚の発達にも効果的です。
〇集中力の向上
歯固めを手で握ったり噛んだりする行為は、赤ちゃんにとって一種の遊びでもあります。
この過程で手先の器用さや集中力が育まれます。
■歯固めは育児のサポーター
歯固めは、赤ちゃんの歯ぐずりによる不快感を和らげるだけでなく、健やかな成長をサポートする心強いアイテムです。
さまざまな種類や特徴があるため、それぞれのメリットを理解し、赤ちゃんの性格や好み、そして成長段階に合ったものを選ぶことが大切です。
さらに、安全で衛生的に使用することで、赤ちゃんが快適に過ごせるだけでなく、保護者も安心して見守ることができます。
育児には数多くの選択肢があり、どれが赤ちゃんに最適か迷うことも多いかもしれません。
その中でも、歯固めは比較的手軽に取り入れることができ、赤ちゃんにも保護者にも優しいアイテムです。
正しい選び方や使い方を知ることで、歯ぐずりの時期をスムーズに乗り越えられるでしょう。
横須賀汐入駅前の当院では小児歯科や小児矯正のご相談も受け付けています。
生え始めの歯や歯ぐずりについてのお悩み、些細なことでもお気軽にご相談ください。
この記事を通じて、赤ちゃんにぴったりの歯固めを見つけ、日々の育児に役立てていただければ幸いです。
歯固めを上手に活用しながら、赤ちゃんの笑顔が増える楽しい育児ライフをぜひお楽しみください!