「五代栄養素」について
こんにちは。
医療法人社団SED 汐入駅前歯科管理栄養士の岩渕と申します。
今年も始まりあっという間に1月が終わろうとしていますね!
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
風邪やインフルエンザ、ノロウイルスの流行のピークですので、体調管理に気を付けてお過ごしください。
さて、本日のテーマは「五代栄養素」ということで、皆さまの身体を作っている栄養についてご説明いたします。
五代栄養素とは「炭水化物・タンパク質・脂質」の三大栄養素に、「ビタミン・ミネラル」の二つを足して五代栄養素といいます。
糖質は主に身体のエネルギー源になり、脳や筋肉を動かしています。
主に小麦、米などの穀類に多く含まれています。
タンパク質は筋肉や各臓器、血管、血液など、体を構成する各種細胞を作り出す栄養素です。
体内での化学反応に欠かせない酵素の原料にもなります。
タンパク質は、約20種類のアミノ酸から構成されています
主に肉、魚、卵などに多く含まれています。
脂質はエネルギー源のほかに、血液の成分となったり、細胞膜やホルモンを作ったりする成分です。貯蔵脂肪としての認知度が高いですが、少量で多くのエネルギーを作り出せる栄養素で、欠かせない栄養素の1つです。
主に油脂類・ナッツ類・乳製品などに多く含まれています。
ビタミンは、糖質、タンパク質、脂質という3大栄養素の代謝をスムーズに行うために必要な栄養素です。
ビタミンは13種類もあり、ほとんどが体内では合成されません。このため、食物から積極的に摂取する必要があります。
主に野菜や果物などに多く含まれています。
近年糖尿病やメタボリックシンドローム、ダイエットで糖質・脂質制限やサラダチキンが話題になったことで、三大栄養素についてご存知の方は多いのではないでしょうか?
しかし、ビタミン・ミネラルについてはまだまだご存知ない方の方が多いのではないでしょうか。ビタミンが不足すると三大栄養素が代謝できず、思わぬ病気を招く恐れもあります。
例えば、口内炎はビタミンB群の不足が原因です。舌炎や口内炎などの腔内の環境の悪化はビタミン不足の可能性があります。
ミネラルは、ナトリウムや鉄などはご存知の方も多いと思いますが、亜鉛やリンなどはご存知の方は少ないのではないでしょうか。
何気なく食べている食品、主に加工食品にはリンが多く含まれています。リンを取り過ぎると、低カルシウム血症や腎不全といった病気の原因にもなります。
亜鉛は不足すると、味覚障害や、皮膚炎などの原因となります。
このように、普段何気なく食べている食事が日々の身体を作っていると思うと、食事に対する意識も変化するのではないでしょうか。
いつも買わないサラダを買ってみたり、少しの意識がこれからの皆様の身体に変化をもたらすと思います。
栄養の事や日々の食事で気になる事がございましたら、
当院管理栄養士にご質問下さいませ。