訪問診療パート2
こんにちは!
医療法人社団SED 汐入駅前歯科、歯科衛生士の松本です。
年が明けてもう2月ですね。
月日が過ぎるのが早く感じるようになりました。
皆様体調はいかがですか?
最近は寒かったり、暖かかったりと気温差があるので体調崩さないように気を付けてお過ごして下さいね!
今回は「訪問診療パート2」です。
前回、往診と訪問診療の違いなどをお話ししました。
現在、当院では歯科医師と歯科衛生士が様々な機材、器具を持って訪問診療車に乗って個人宅にうかがう居宅と施設にうかがっています。
私どもがうかがっている施設は要介護3、4,5の高齢者の方が入居している特別養護老人ホームです。入居者さんが口腔ケアを受けるようになってから誤嚥性肺炎で入院する高齢者の方がほとんどいなくなったと喜びの言葉を頂いています。
これは誤嚥性肺炎は口腔ケアに歯科医院が関わることで確実に予防できることを示しています。
また、居宅の患者様では栄養食しか食べることができず寝たきり寸前だった高齢者の方が入れ歯を新しく作ったことでしっかりと噛めるようになり、今では他の人と同じ食事が出来るようになったばかりでなく、普通に一人で外出することもできるようになりました。
肺炎で亡くなる高齢者の多くは誤嚥性肺炎と言われています。
誤嚥性肺炎は食事中の誤嚥よりも寝ている間の唾液の誤嚥が圧倒的に多くなっています。
高齢者が骨折や誤嚥性肺炎などで入院すると入院中、口から食べることが出来なくなり入院前よりも衰えた状態で退院することがあります。
人は口から食べる力を失うと、胃ろうや点滴で栄養を補っていても徐々に衰えてしまいます。命をつなぐには、食べて栄養を取ることが重要です。
その為には、しっかりと噛めること、お口の中を綺麗にすることが重要です!
胃ろうになった後も口で食べる練習を続ければ、口から食べられるようになる事もあります。
しっかりと噛めることは記憶力のアップや認知症の予防などにもつながります。
∇訪問診療で使用している物
・ビバエース
訪問歯科診療ユニット。
虫歯治療や歯石除去、入れ歯の調整などが可能です。
・プライヤー
入れ歯の調整に使います。
・口腔ケア用品
スポンジブラシ、歯ブラシ、舌ブラシ、義歯ブラシ、タフトブラシ、フロス、歯間ブラシ、歯磨き剤
・スケーラー
歯石除去
などがあり、この他にも治療に合わせて別途用意して伺っています。
通院が困難な方(介護が必要な方、車椅子の方など)歯医者にかかりたくてもかかれない人などは訪問診療を一つの手段として考えてみてもいいかと思います。
まずは相談からでも可能ですので、ご不明な点などスタッフまでお気軽にお問い合わせください。