マイオブレイスについて
こんにちは!
医療法人社団SED 汐入駅前歯科、歯科衛生士の広瀬です。
3月になり、私は花粉症に悩ませられる日々ですがそろそろ桜が咲かないかを楽しみにしています。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて今回のテーマは「マイオブレイス」というお子様の歯の矯正についてです。
現在、不正咬合のお子様が増えており、約5人に4人の子どもたちが不正咬合と言われています。
増加の原因は分かっていませんが、昔に比べ小さくした食べ物ややわらかい食形態のものが増えていることで、咀嚼回数が減少していることや、糖分摂取が増えていること、加工食品の増加などの食生活変化が原因ではないかと考えられています。
なぜならば、文明が進んでいる国ほど歯ならびが悪いお子さんが増加していくからです。
また、「小さな顎に大きな歯」だけでなく、「口呼吸や不良嚥下」も大きな原因なのです。
口呼吸の子は低位舌症(ていいぜつしょう)と言われており、上の真ん中の前歯の裏側の歯ぐき、スポットという位置に常に舌が正しい位置に付いていないと舌根が喉に落ち込み気道を狭くしてしまい、鼻呼吸が苦しくなり口呼吸になってしまうと言われています。
また、低位舌だと正常な嚥下がしにくくなってしまいます。
なので、舌を前歯など他の場所に押し当てたり、唇や頬の筋肉、全身を使って飲み込む癖がついて不良嚥下となってしまうのです。
歯は2gの力で動くと言われています、不良嚥下をくり返すことで歯並びにも悪影響が出てしまいます。
口呼吸による悪影響をお話しします。
以下の項目でお子様に当てはまることはありませんか?
・いびきをかく
・日中口が開いている
・乳歯の歯並びがつまっている
・落ち着きが無い、多動
これらが当てはまると、成長ホルモンの分泌が悪くなる事やIQが年間5~10低下するなど成長発育に影響がでてしまいます。
また、口呼吸では深い呼吸ができず、浅い呼吸のため、しっかりとした横隔膜呼吸ができずに、肺などの機能の成長にも影響がでます。
そして、空気中の細菌やほこりなどの汚い空気がそのまま肺に入り、風邪やアレルギーなどになりやすくなります。
鼻呼吸をすれば、汚れた空気が鼻のフィルターを通るためきれいな空気が肺に入るため呼吸器疾患の予防につながるのです。
なので、鼻呼吸を意識する事が大切です。
次の写真は双子の姉妹ですが、左のお姉ちゃんは赤ちゃんのときから口を閉じて鼻呼吸がちゃんとできてる子でしたが、妹さんはいつも口が開いて口呼吸だったそうです。
生まれた時に同じ顔だったのに、なんでこんなに変わったかというと、鼻呼吸している子と、口呼吸の子では、顔面の骨や顔の筋肉の成長発育のパターンがまったく異なってしまうので、これだけ違いが出たのです。
小学校低学年までなら、正しい成長発育のパターンに改善できます。
こどもの矯正治療は、歯ならびだけでなく、お子さんの身体の正しい成長発育のためにも必要なのです。
マイオブレイスは悪い癖を取り除き、正しい機能を身に付けることで、歯並びだけでなく、全身の健康にも期待できる矯正方法なのです。
当院では、こども矯正相談を行っております。お子様の歯並びが気になるなと感じていましたら、ぜひご相談ください!