義歯(入れ歯)について
暑い夏から少しずつ涼しさが感じられ始めました。
気温の急な変化で体調を崩しやすい季節です。皆様体調管理に気をつけていきましょう。
歯科医師の熊谷です。
今回のテーマは義歯(入れ歯)についてです。
皆様は義歯についてどのような印象をお持ちでしょうか。
虫歯や歯周病などで歯を失った部分に補ってあげるものにブリッジ、インプラント、義歯の三種類があります。
そのうちの義歯は2つの種類があり、
部分的に歯を失った場合には、両側の残っている歯に金属のバネを引っかけて固定する入れ歯を部分入れ歯といいます。
また、全部の歯を失った場合は金属のバネを引っかける歯がないので、粘膜で支えて固定する入れ歯を総入れ歯といいます。
ブリッジ、インプラントと比較してみます。
義歯 | ブリッジインプラント | |
審美性 | × | ○ |
異物感 | 多 | 少 |
清掃性 | ○ | ○ |
噛みやすさ | × | ○ |
①審美的に特に部分入れ歯の場合、残っている歯に金属のバネが引っ掛かるため、笑ったり口を開けたりすると金属が見える場合があります。
②口の中はとても敏感なので入れ歯は金属のバネや粘膜に接しているピンクの部分の厚みで口に入れた時の異物感が多いです。
③入れ歯は取り外すことができるため、清掃しやすいです。
④入れ歯は、沈み込むことがあるため噛みにくいです。噛む補助というイメージです。
上記のことは一般的に言われていることですが、患者様一人ひとりによって感じ方は異なると思います。
口の中の状態によってブリッジやインプラントではなく、義歯になる場合があります。
義歯になった場合、審美面を考慮した義歯、異物感を軽減した義歯もあります。
それは次回、お話しさせていただきます。