妊産婦期と歯周病について
こんにちは!
医療法人社団SED汐入駅前歯科、歯科衛生士の西舘です。
秋の声が聞こえる美しい季節が到来しました。
季節の変わり目になりますが、みなさま体調はいかがでしょうか。
今回は「妊産婦期と歯周病について」です。
まずは歯周病について復習します!
歯周病とは、、歯と歯茎の間に歯垢・プラークが入っていくことで歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていきます。重度まで進行していくと歯がぐらぐらしてきます。
1.妊産婦期とは
出産前後の女性の事で妊娠が始まってから分娩を経て産褥期(出産後、妊娠前の体に戻るまでの期間の事)が終わるまで、すなわち妊娠開始から産後6~8週の女性を言います。
2.妊産婦期の口腔の特徴
妊産婦の口腔はホルモンバランスの変化によって唾液の分泌量に変動が起きやすいです。
また食事の内容や回数の変化、つわりによって歯磨きを行いにくいなど口腔清掃が不十分となり、歯周病やむし歯、妊娠性歯肉炎になりやすくなってしまいます。これらの疾患は出産後には軽減・消失する場合が多いです。
3.妊産婦期の歯科予防について
つわりがひどかったりする場合は無理に磨こうとせず、落ち着いた時に磨いて下さい。
①生活習慣の見直しを行い、自分合った歯みがき方法を習得する。
②妊婦歯科検診を受診し、歯科疾患の早期発見・早期治療をする。
③家族ぐるみの取り組みにより、出産までの環境づくり・子育てや保育を支援する。
妊産婦の場合、体調や精神状態が変化しやすいです。
【歯ブラシを口に入れると吐き気がする場合】
・歯ブラシを小さいものに代えたり、磨き方を工夫する。
・うがいを頻繁に行う。
☆飲酒や喫煙の習慣がある方
・タバコのニコチンは血管を収縮させ、胎盤への血流を減少させる事があります。そのため、早期出産や低体重児(2.500g未満の出生児)が生まれる事が多いと言われています。
・アルコールは胎盤を通して胎児に移行する事があります。
・歯周病になっている場合、早産や低体重児が生まれる事があります。
4.妊産婦期の食生活
食事摂取基準と食事バランスガイドが基本となっていて、食生活上の課題や心や体の健康にも配慮した食生活を心掛けましょう。それが以下の通りとなります。
・妊娠前から健康なからだづくりを
・主食を中心にエネルギーを
・不足しがちなビタミン・ミネラルうぃ副菜でたっぷりと
・体づくりの基礎となる主菜は適量を
・牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせてカルシウムを十分に
・妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に
・母乳育児もバランスの良い食生活の中で
・タバコとお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
・お母さんと赤ちゃんの健やかな育児は、心と体にゆとりのある生活から生まれます
歯周病になる前に一度クリーニングをしてみてください!
お待ちしております☆