クリーニングの症例
こんにちは!
医療法人社団SED汐入駅前歯科&smile10、歯科衛生士の神田です。
秋も深まり段々と寒くなっておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて今回はクリーニングの症例についてお話します。
歯の痛みがあり治療を主訴とした患者様ですが、治療を進めていくに
あたりクリーニングが必要になるためクリーニングも行っていくことに
なりました。
クリーニングを行う前の口腔内写真です。
かなり歯石がたまっており、歯肉も下がっています。
歯周病の検査をした結果、全体的に出血があり歯周ポケットも約4㎜ありました。
(健康な歯周ポケットは3㎜以内です。4㎜以上だと歯周病が進行している目安の数値です。)
根の部分にもかなり歯石がたまっていました。
☆クリーニングの流れ
・1回目(初診時)
「スケーリング、はみがき指導、PMTC」
スケーリング
本来なら歯周病の検査をはじめに行うのですが、歯石がかなりたまっていたので超音波の機械を使ったスケーリングをしました。
ブラッシング指導
普段患者様が家で行っている口腔ケア
→1日3回、手用の歯ブラシで2分~3分の歯みがきのみ
スクラビング法という1~2本ずつを小刻みに動かす横磨きの方法とデンタルフロス(糸ようじ)のやり方を指導しました。
PMTC
歯科衛生士が行う機械的歯面清掃を行いました。
1日目はこれで終了です。
・2回目
「歯周病検査、SRP、ブラッシング指導後の予後」
歯石の量が多いので、麻酔をして3本~4本ずつ歯石除去を進めていくことになりました。
歯周病検査
歯周病の進行具合をみる検査
SRP
スケーリングルートプレーニングの略で、スケーラーやキュレットと呼ばれる器具を使用し、歯垢や歯石を除去する歯周病の初期治療。
ブラッシング指導後の予後
ブラシング指導をした後の歯肉の状態や口腔の清掃状態を確認します。
3回目以降は全ての歯を順番にSRPしていきます。
SRPの経過です。
歯肉の腫れはまだ見られますが、青丸の中の歯石は除去されています。
下の前歯の裏側です。唇側にも舌側にも歯石がついて、歯肉が腫れていました。
歯石を取った後に、ブラッシング指導を行いました。ホームケアも熱心に取り組んでくださったので歯肉が引き締まり、腫れも少し引いてきました。
まだSRPの途中ですが、歯肉の状態がだんだん改善してきます。
この様にスケーリングやSRPを行いながら、自宅での歯磨きを丁寧に行う事で歯周病を治療していきます。
クリーニングでのご来院をスタッフ一同心よりお待ちしています。